【図解】論理クイズ

羊・狼・キャベツの川渡り

羊・狼・キャベツのアイキャッチ画像

問題

羊・狼・キャベツの川渡り問題

農夫が羊と狼を連れキャベツを運んでいます。
市場に行くためには、ボートで川を渡る必要があります。
ボートには農夫以外には1匹(1個)しか乗せられません。

農夫がいないと
・狼は羊を食べてしまいます
・羊はキャベツを食べてしまいます。

市場に羊、狼、キャベツを全て運ぶためにはどうしたらいよいでしょうか?

ルールの確認

まず、「ボートには農夫以外に1匹(1個)しか乗せられない。」ことから、
「ボートに乗れる組み合わせ」と「その時岸に残る組み合わせ」を整理します。

ボートには農夫以外に1匹(1個)しか乗せられない
羊・狼・キャベツの川渡りルールの確認図解①

まず、ボートをこぐことができるのは農夫だけなので、
ボートには必ず農夫が乗ることになります。
例えば、「狼とキャベツでボートに乗る」ということはあり得ません。
農夫以外のもう一席は羊、狼、キャベツのどれかになります。

初回では、自動的に残りの2種類が岸に残ることになります。

ちなみに、ボートには必ず2種類のものが乗らなければいけないわけではありません。
「農夫だけがボートに乗る」ということも可能です。
ただし初回では「農夫が一人で行って帰ってくるだけ」になってしまうので、意味がありません。

羊・狼・キャベツの川渡りルールの確認図解②

続いて、農夫がいないときに起きることを整理します。

農夫がいないと「狼は羊を食べ」「羊はキャベツを食べる」

農夫がいないときに、ほかの3種類で起こりえる組み合わせは以下の3つです。

羊・狼・キャベツの川渡りルールの確認図解③

ここで、「農夫がいない時に起こること」を当てはめてみると、
(狼、羊)は狼が羊を食べてしまうのでNG
(羊、キャベツ)は羊がキャベツを食べてしまうのでNG
となりますね。

羊・狼・キャベツの川渡りルールの確認図解④

ここまでをふまえて、どうすれば全員で無事に対岸に渡ることができるでしょうか!?

あなたは正解にたどり着けるかな?

正解できなくても、あたまモミモミ、思考の過程を楽しんで!

解答

この問題、解き方は1つではありません。

途中までは同じで途中から2つのパターンに分かれます。

解答 | 共通部分

①(農夫、羊)でボートに乗る

羊と農夫でボートに乗る図解

渡り終えるとこのようになります。

羊と農夫でボートに乗る完了状態

②農夫一人で戻る

農夫が一人で戻る

渡り終えるとこのようになります。

農夫が一人で戻る完了状態

解答 | 先にキャベツを運ぶパターン

②を終えたところで、もとの岸には(狼、キャベツ、農夫)が残ることになります。
つまり、次に運ぶのは狼かキャベツになりますが、ここでどちらを選んでも正解にたどり着けます。

ここからは、キャベツを運ぶパターンについて解説します。

③(農夫、キャベツ)でボートに乗る

キャベツと農夫でボートに乗る

渡り終えるとこのようになります。

キャベツと農夫でボートに乗る完了状態

④(農夫、羊)でボートに乗って戻る

農夫と羊で戻る

渡り終えるとこのようになります。

農夫と羊で戻る完了状態

⑤(農夫、狼)でボートに乗る

農夫と狼でボートに乗る

渡り終えるとこのようになります。

農夫と狼でボートに乗る完了状態

⑥農夫一人で戻る
農夫がいない側の岸は(狼、キャベツ)の組み合わせなので、食べられることはありません。

農夫が一人で戻る

渡り終えるとこのようになります。

農夫が一人で戻る完了状態

⑦(農夫、羊)でボートに乗る

農夫と羊でボートに乗る

渡り終えるとこのようになります。

農夫と羊でボートに乗る完了状態

これで、全員が無事に川を渡ることができました!

解答 | 先に狼を運ぶパターン

共通部分②で、以下のような状態になった後、

農夫が一人で戻る完了状態


上では先にキャベツを運びましたが、ここで先に狼を選んでもOKです。
流れは同じなので、簡単に図で示していきます。

農夫と狼で戻る

農夫と狼でボートに乗る完了状態

農夫と羊で戻る

農夫と羊で戻る完了状態

農夫とキャベツでボートに乗る

農夫とキャベツでボートに乗る完了状態

農夫が一人で戻る

農夫が一人で戻る完了状態

農夫と羊でボートに乗る

農夫と羊でボートに乗る完了状態

さいごに

今回は、論理思考クイズがお好きな方であれば一度は目にしたことがあるような有名問題を紹介してみました。

この問題は、「農夫がいなくなる場合は(狼、キャベツ)の組み合わせで残す」ということをどう達成するか?というのが考えるフックだったかなと思います。

自力で正解できなくても、解いていく過程を順に追っていくだけでも、地頭力の栄養になると思うので、ぜひじっくりと読んでみてくださいね。

ではまた次回!

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