論理的思考

転職・副業にも強くなる!若手社会人がまず論理的思考を習得すべき理由5選

厳しい就活戦線を乗り越えて、やっと手にした内定!
でもいざ入社してみると、
「スマートなプレゼンを繰り広げる同期を横目に、自分はとんちんかんなことしか言えない…」
「プレゼンを聞いた人から『で、結局何が言いたいの?』と言われる」

そして「この仕事向いてないのかな…」と落ち込む。
このような経験はありませんか?

この記事では、

  • 「仕事ができる人」になりたいが、どうすればいいかわからない。
  • 今すぐではないが、転職や異動でほかの業務にもチャレンジしたい!

という若手社会人に向けて

まずは「論理的思考」を習得すべき理由5つと論理的思考の鍛え方を紹介します。

論理的思考(ロジカルシンキング)とは?

論理的思考とは、以下のような思考法のことです。

  • 筋道を立てて考えること
  • 構造化して考えること
  • 抽象度を変えて考えること

また、思考にかかわる様々な要素を体系的に表した図として以下のようなものがあります。

思考力の立体図(『思考力の地図 論理とひらめきを使いこなせる頭の作り方』細谷功著より作成)

この図の中で、論理思考力は実践的な思考スキル(仮説思考力、フレームワーク思考力など)よりも一段階基礎的なものとして紹介されています。

「基礎的な思考力」ってどういうこと?と思われたかもしれませんが、

例えばサッカーにたとえてみると以下のようになります。

つまり、サッカーで言うドリブルやシュートなどのスキルの基礎になる

基礎体力の部分が論理的思考力なのです。

もしサッカーが上手くなりたいなら、ドリブルやシュートの練習以外にも筋トレをしたり走り込みをしたりしますよね?

これは仕事においても同様です。
仕事が上手くなりたいなら、それぞれの職場ならではのルールや業務スキルを学ぶことはもちろんですが、

その基礎となる論理的思考力をトレーニングすることは極めて重要なのです。

つまり、論理的思考力は、「仕事ができる」ようになるためにまず初めに身に着けるべきといっても過言ではありません。

論理的思考を習得すべき理由5選

では、論理的思考を習得すると、ビジネスの場においてどのようなメリットがあるのでしょうか?

1.プレゼンテーション能力が向上する

メリットとしてまず挙げられるのは、プレゼンテーション能力が向上することです。

論理的思考力が高いと、構造的な説明ができるようになります。
たとえば、「店舗Aの売り上げ低迷の原因を調査して報告する」という業務を任されたとします。
あなたは調査をして、5つの根拠から「店舗Aの売り上げ低迷理由」という結論を導き出しました。
この内容を報告するプレゼンテーションでは、言いたいことを図に表すと以下のようになりますよね?

この報告を、論理的思考力が低い人が行うと以下のようになってしまうことがあります。

このプレゼンテーションは、「5つの根拠でもって、1つの結論を説明する」という論理構造わかりにくくなっており、聞き手にとっては負担です。

では、わかりやすいプレゼンテーションとはどのようなものでしょうか?

これだとプレゼンテーションの初めに言いたいことの論理構造が把握でき、そのあとに具体例が続きます。

例えば、本を読むときに目次があったほうが、その本の言いたい内容を理解しやすいですよね?
その目次となる部分が初めに示されるので聞き手も受け入れやすくなります。

このような、言いたいことを構造化して説明する。ということができるようになるのが論理的思考です。

2.他のビジネススキルを習得しやすくなる

「仕事ができるようになりたい」「キャリアアップしたい」と考えたときに、
多くの人が何かのスキルを身に着けようと考えるはずです。

この、「スキルを身に着ける」ということについても論理的思考があることによって効率的にスキルを習得することができます。

例えば、英語学習です。
そして、英語を学ぶとなった時に避けてとおれないのが「単語の習得」です。
ここでは、論理的思考の「抽象度を変えて考える」という要素が大いに役立ちます。

なぜなら、英単語は語源と関連させて記憶する抽象化すると圧倒的に効率がいいからです。

たとえば、“ped”というパーツは“foot(足)”を意味しています。すると、

pedicure:ペディキュア(の爪のおしゃれ)
pedal:ペダル(で踏むパーツ)
pedistrian:歩行者(で歩く人)
centiped:ムカデ(100の

というように、pedが使われている様々な単語の意味を単純に暗記するよりも圧倒的に覚えやすくなります。

筆者は2019年にTOEIC950点を取得したのですが、この語源を覚えて単語を習得していくやり方、非常にオススメです。

3.職場でのコミュニケーションが円滑になる

職場のできる先輩や上司に「一を聞いて十を知る」タイプの方いませんか?

そのような方は、十中八九、論理的思考の使い手です。

話された内容を、聞いた側が頭の中で構造化して理解することができると、
周囲から見ると、「なんでそんなことまでわかるの!?」という領域まで理解することができるようになります。

「相手の話している内容をこちらが理解できている」ということが、相手にも伝わると、話し手の方も安心して話すことができ、「あの人は話が分かる人だ」と思ってもらいやすくなります。
このような円滑なコミュニケーションの積み重ねが信頼となり、「仕事ができる人」へとつながっていきます。

4.転職市場での価値が高まり、キャリアアップしやすくなる

転職活動の際、避けて通れないのが「職務経歴書」「面接」ですよね。

社会人歴が長くなってくると「論理的思考」だけでは、転職を成功させることはできませんが、若手社会人であれば職務経歴書上でも「論理的思考力」は大きな武器になります。

また、上でも述べたように転職市場で需要が高まっている「英語力」や「プログラミングスキル」の習得にも論理的思考は有効です。

さらに、自分の特性やスキル、現職での取り組み内容を説明する際、
「筋道立てて説明する」という論理的思考のメリットが発揮できます。

このような訳で、今すぐ転職を考えていない場合にも「論理的思考」を習得することは非常に有効です。

5.副業や独立の成功確率が高まる

副業や独立といっても何を選ぶかにもよるのですが、その多くは
「企業や個人から依頼を受けて、成果物を提供し、報酬を得る」
「SNSやブログで何かを発信して、読者に行動を促す」
というものです。

クライアントや読者が存在するような仕事を選ぶ場合、
「彼らは何に価値を感じるのか?」
「彼らに自分の商品の価値を納得してもらうにはどう説明すべきか?」
を、考える必要があります。

そして、所属企業のブランドという大きな後ろ盾がない個人として仕事をする場合、
クライアントにとって「安心感のあるコミュニケーション」ができる人材であることは非常に重要です。

そのために、論理的思考を駆使した「分析」や「説明」ができると、非常に強力な武器となります。

現職/転職/副業/独立のどの選択肢をとるのか?がまだ決まっていない今のうちに、
じっくりと論理的思考の習得に取り組んでいただきたいと思っています。

論理的思考の鍛え方

論理的思考の鍛え方について紹介します。

1.本を読む

論理的思考を身につける準備運動として、「良質な本を読む」ということをお勧めしています。

まず、「論理的思考力には『型』があり身につけられるものである」ということを理解できるからです。

また、「本」の文章構成そのものも、論理構造のお手本として有効です。
実用書と呼ばれる書籍はこのような構成になっています。

タイトル:結論(=その本で言いたいこと)
目次:根拠(=結論を支える主張)
本文:具体例(=根拠の詳しい説明)

このような構成を意識して読むだけでも、論理的思考を習得する準備運動としての効果を期待できます。

筆者がお勧めする論理的思考に関する書籍を紹介します。

2.オンラインリソースを活用する

オンライン講義やウェビナーは

「じっくりと本を読む時間が取れない。」「家事などをこなしながら、ながら勉強したい。」

という方におすすめの方法です。

論理的思考を鍛えるコースがあるオンラインセミナー

Udemy

Coursera

3.論理的思考がある人の考え方を真似する

私が1番お勧めするのは、この論理的思考がある人の真似をする。という方法です。

もしあなたの職場に参考にできそうな方がいるのであれば、
その人のプレゼンテーションやその資料をフォーマットにして、
「どういう順番で話しているか?」、「どんな図を使っているか?」
などの分析をしてみてください。

よくわからなければ、その人の資料を貰って、
その構成のまま自分のプレゼンテーション内容に置き換える
だけでも構いません。

とはいえ、身近に参考にできる方がいない人も少なくないと思います。

そのような方にぜひお勧めしたいのが、当ブログで発信している「論理クイズ」です。

論理クイズは専門的な知識を必要とせず、純粋に論理的思考のみで解くことができるクイズです。
当ブログでは、この論理クイズを解く思考の過程を図解することで、論理的思考プロセスを可視化することに取り組んでいます。

論理的思考に興味をお持ちの方の中には、論理クイズに取り組んだことがある方もいらっしゃるのではないででょうか?
「解説を読んだけど、理解できなかった…。やっぱり自分は向いてないや」と思ったそこのあなたにもぜひオススメです。

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